映画『Fukushima 50』(フクシマ フィフティ)

連日、無観客相撲が続いていますが、力士のぶつかる音だけが不気味に、

響いています。又、照強の大量の塩撒きや炎鵬への歓声も無く白けています。

小林アナ「しかし、富山県期待の朝乃山が頑張っています。優勝して欲しい」

3月11日の東日本大震災から9年になり、福島原発の大惨事に命を掛けて、

守った男たちの映画『Fukushima 50』を観て来ました。

小林アナ「私も観て来ました!号泣でクシャクシャになりました」

ストーリーは、2011年3月11日午後2時46分、福島第一原子力発電所

を、今まで体験したことが無い、大きな地震に襲われる。

1、2号機サービス建屋中央制御室では、当直長の伊崎(佐藤浩一)が原子炉の

緊急停止をを指示する。発電所の吉田所長(渡辺 謙)は、免震棟の緊急時

対策室に入り作業員に避難を呼び掛ける。

1時間6分後、物凄い高さの真っ黒な津波が、轟音と共に激突し、地下の発電機

が水没して停止する。

発電機が停止すると、原子炉の冷却装置が働かず、燃料が溶け出すメルト

ダウンの恐れが出て来て来る。冷却水は減り続き原子炉の圧力も上がり、

爆発しかねない状況になる。政府から吉田所長にベントをして圧力を下げる

指示が出される。現場では、ベントに行く作業員募集するが、しばらくは

誰も手をあげないが、一人上げると、次から次と手を挙げる者が現れる。

その中の年長者が「若い者は、これからの人生があるから、オレ達年長者が

行くから」と、命を掛けてベントに向かう。そして、放射線を浴びながら

1号機のベントをして、次の作業員が2号機に向かうと、命に関わる放射線の

ため、ベントせず途中でひきかえす。

その間、東京電力本社と現場、総理と現場の激しいやり取り。

吉田所長は「現場を知らずに、勝手な事を言うな!」と叫び下着姿になり

モニターに尻を向けて抗議する。

吉田所長は「ベントに失敗して原子炉が爆発すると東日本に人は住めなくなり

東海村の被爆者のようになる」と言う台詞があり、東海村の被爆者とは

どうなる様になるのか『朽ちていった命』被曝治療83日間の記録の本が有り

ます。それには、1999年9月3日に発生した東海村臨界事故の記録が、

書かれている。

被曝すると染色体がバラバラに破壊され、新しい細胞を作る為の設計図が

なくなり、被爆した皮膚がただれても、新しい皮膚が再生出来ず、

血液や体液が流れ出し、包帯でグルグル巻きにしても流れ出す。

被曝するとは死を意味し、それを覚悟して作業員は、原子炉に向かう。

そんな男達の映画を、是非見て下さい。胸に熱いものを感じます。

しかし、フクシマから9年が過ぎ、吉田所長は癌で亡くなりましたが、

他のフィフティは、どうなっているのか誰も言わない。

 

 

 

 

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