メルヘン作家『葉 祥明』

コロナのおかげで、何ヶ所も講演会がキャンセル中、ある長寿会に呼ばれ、

熱烈なファンのお婆ちゃんが、私の番組を聴くために、昔の古いパンストに

携帯ラジオを入れて腰に巻いて、農作業をしていると聞き、

爆笑と感謝でいっぱいになりました。

いよいよ春になり、桜が咲き始め菜の花とのコントラストが、

冬眠の目を覚まさせてくれます。

今、アートハウスおやべで開催されている(メルヘンの風にのせて)『葉 祥明』

さんの絵を観ると心が、ホッコリ温かくなります。

『葉 祥明』(よう しょうめい)さんは、1946年熊本生まれ。

1977年に月刊紙「詩とメルヘン」に、故やなせたかし氏からの依頼で

作品を掲載し始めると、その柔らかく優しい作品から「メルヘン作家」と

よばれ、メルヘンブームが始まりました。

又、葉氏が絵本作家になるきっかけとなった絵本作家「谷内こうた氏」が、

小矢部市にゆかりのある「谷内 六郎氏」の甥だということも、小矢部市との

縁を感じます。

小矢部市は、西洋風の有名な建物をモデルにした建物が点在する、

「メルヘンの街」と言われ、葉氏のメルヘンの絵が展示されています。

私も先日、観賞して来ましたが、大小95点の絵は、日頃汚れた心を

洗い流してくれて少女の様な、清く爽やかな気持ちになりました。

又、一つ一つの絵の下に短い詩が付けられていて、より一層ホッコリと

絵を引き立てていた。いくつか紹介すると、

「ものごとを悪く考えるのも、できるだけ良く考えるのも、人それぞれ

だけど、どちらが人を幸せにし、人生を豊かにするか考えてごらん」

「記憶は必要なこと、嬉しいこと、楽しいこと、明るいことだけに

しておきなさい。そして新たな出来事ために心のスペースを、

大きく開けておきなさい」

「感謝は人間の持っている最高の感情の一つです。感謝すれば怒りも、

悲しみも、不満も全部消えて、人は必ず幸せになれます」

メルヘンの絵と、心にスーと入ってくる詩といい、一度体験して下さい。

 

 

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