私達は猛暑の中、死を覚悟して働いています。

今日もフェーン現象で、外の気温は36度に迫っています。

自分の肉体が『炙り』状態で、美味しい肉体になっています。(笑)

そんな猛暑の中、毎日、屋外で働く人にイロイロ取材しました。

瓦屋さんは、近所の屋根の上で、古い瓦を取り外していたので聞きました。

「屋根からの照り返しも有り、屋根の上は約50度ぐらいになっていますから

熱中症対策を万全にしています。クーラーBOXの中にキンキンの冷凍した、

水やスポーツドリンクや麦茶が入っています。作業時間は50分働いて、

15分休みますから、作業効率は悪く、作業は平常の半分になりますが、

命が大事ですから」

次は、砺波市に有る警備会社へ行きました。

担当者は「私達は、毎日毎日この猛暑の中、死を覚悟して交通整理の仕事を

しています。今年も5人が熱中症で救急車で搬送されました。

道路の交通整理員の仕事は、非常に危険な仕事で、ポールや旗で車を

停めようとすると、無視して突っ込んで来たり、嫌がらせで擦れ擦れで通過

したり、朝8時から夕方5時まで昼1時間の休憩をはさんで、

立ちっぱなしです。ファンの付いた空調服に放冷剤を入れ、足元には水、塩、

タブレット(梅、塩、ぶどう等の味付けされた固形のソーダー)等置いています。

そんな悪条件でも仕事をしなければならない理由は、道路工事、建設工事、

イベント等では、交通整理員がいないと何も出来ない法律が有ります。

その為、工事の監督や、イベントの責任者から、泣くように要請の電話が

ありますが、慢性の人手不足で要請に応えられません。

こんな悪条件で、日当は8000円と安く、若者は結婚も出来ないと、

辞めていくため、年金生活者か他では就職が難しい人しかいません。

政府が、気温が何度以上、何度以下は作業禁止と、待遇改善を法制化する。

それを早急にしないと、交通整理員が居ないために、何も出来ない国になる」

次は、地下で働く人は「兎に角マンホールの蓋を開けるのが大変で、

注意しないと大火傷します。蓋を開けて中に入って行くと、入り口付近は、

やたら熱いですが下まで降りて、送風機を回すと、地下の空気は約20度位で

別天地と言いたい所ですが、水が有りズボンは濡れます」

クーラーの効いた部屋で「チョット冷え過ぎで、何か着ようかしら」と

言っている人は、この猛暑の中、汗だくになりながら働いている人の事を、

少し思って欲しい。

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