
正月でもないのに、今日は餅の話です。
餅の一人当たり消費量が、全国の都市で富山市がダントツの第一位です。
年間3471gで、第二位は相模原市年間2946g、そして第三位は
金沢市の年間2946gで、全国平均は2300gで、
餅を最も食べない都市は青森市で1259gで富山の半分以下。
「富山市が多いのは、富山県名産の『新大正もち米』があり、この米は
粘りと腰がつよく、風味豊かで最高級品で県外者は、殆ど手に入らず
『幻の餅米』と言われている。
又、富山県の行事にはほとんど餅つきで、結納、結婚、妊娠、腹帯の日、
出産する時に実家へ帰る時の『コロコロ餅』、出産すると『出産祝い餅』、
生後100日目で『お食い始めの餅』、そして1歳になる誕生日には、
男の子、女の子に一升餅を『チカラ餅』として、背負わせたりお尻に
ぶつけたりする行事など、地域ごとの様々な行事があり餅が付く」と
私の友人の砺波の太田饅頭堂が言いました。
しかし彼は「最近は生活環境が変わり、去年からコロナで様々な行事が中止に
なり注文は七割減になった」と嘆く。
小矢部市津沢に、非常に美味しいと評判の餅があると聞き行く。
その店は、中村飴や餅店で本当に小さな店で、通り過ぎてしまいますから
注意してください。
店主の中村悦子さんは「結婚して38歳で夫が亡くなり、三年後に餅を
作っていたお父さんが亡くなり、小学六年生を頭に四年生一年生と、
三人の子供を抱えて途方にくれました。生活をしていく為には、餅しか無い
と思い、先代の味を出すために、何回も何回も何回も失敗し、富山の
富山県食品研究所も何度も何度も行って、ようやく先代の味に近付いたかと
思います」と、78歳とは思えない若々しく美人の中村さんは言う。
朝出された草餅、豆餅、簀巻き、赤飯など全部売れ切れて、オハギが1パック
残っていたのでインタビューの後、買うつもりでいたらインタビュー中に
お婆ちゃんが「これもろちゃ」と、私は思わず『アアア、それダメ』と、
言いたかったが言えず、最後のオハギはお婆ちゃんがゲットして行きました。