私のカレーショップは、様々なお客さんのおかげで49年目を迎えました。
最近の変わったお客さんは、定年後、自家用車で毎日来店されるお客さんが、
高齢になったため免許返納して、シニアカーで来店される様になりました。
雨の日はカッパを着て、又、夏の暑い日は麦わら帽子をアルミ箔でくるみ
ピカピカと反射させて来店されます。
又、一度帰って行かれたお客さんが戻って来て「お金払って行ったけ?」と
言われて「いただきましたよ」と言うと、そのお客さんは「最近払ったか
払ってないか、よく分からなくなった」と少し認知気味の高齢者。
これで私が、少し認知気味になって、お金をもらったか、もらってないか
分からなくなると、どうなるのだろうと心配になります。
さて、あなたは彼岸花にはどんなイメージを持っていますか?
「赤色が鮮やか過ぎて不気味」「葉っぱが無くて赤いカンザシみたい」
「球根に毒があり地獄花の別名がある」など沢山の別名と同じくらい感じ方
があります。
小矢部市五郎丸地区では、約20年かけて10万本の赤い彼岸花を
畔や土手に植え込み、沢山の見物客やカメラマンで賑わっています。
そんな赤い彼岸花ではなく、白い彼岸花が約7000本咲き乱れている寺が
金沢にあると聞き行って取材に行って来ました。
その寺は、約80の寺がある寺町にある香林寺さんです。
香林寺さんの歴史は古く、慶安4年(1651)に建立され開運不動明王を祀り
願掛け寺として有名です。
又、春には真っ赤な峨山キリシマが咲き、秋には紅葉と白い彼岸花が
庭一面に咲き、極楽の風景を作ります。
住職さんは「最初は、檀家の人が白い彼岸花を見つけて、それを一つ一つ
株分けをして増やし寺の境内に植えられたのが、約7000本になりました。
赤い彼岸花は地獄の花と言われ、白い彼岸花は極楽の花と言われています。
境内には白い彼岸花が圧倒的に多いですが、赤い彼岸花も少しあります。
これはこの世の中を表して『この世は、地獄も極楽も同居している。しかし
地獄も極楽もあなたの心が創る』」と。
25日まではライトアップもしていますから、より幻想的な白い彼岸花を
心で感じ、ストレスを抱えた心に極楽の安らぎを。