平らます寿しの秘密

 

先日、店のお客さんが「砺波にもの凄く美味しい『平らます寿し』が、

ありますよ」と言われて、早速、取材に行って来ました。

しかし、ナビに平らます寿しと入力して検索しても表示されず、ます寿しで

検索すると、砺波アピタ近くの源のます寿司の売店が表示され、

砺波市と南砺市を行ったり来たりして分からず、会社へ飛び込んで聞くと、

住宅地図で探し出して、コピーを頂きようやく辿り着きました。

探し始めて40分の時間が過ぎていましたが、平らます寿し本舗の社長

松谷さんは待っていらっしゃいました。

そして『平らます寿し』の秘密を教えていただきました。

先ず、あなたは平らと聞くと、五ケ山の平村をイメージして、社長が平村か

平村で食べられていた、ます寿しかと思いますが松谷さんは「平村とは全く

関係がありません」ときっぱり。「私は、繊維会社を経営していたのですが

65才で会社を息子に譲り、自分で新しい仕事を始めようと思い、色々

探しました。

その結果、食べ物が一番安定していると思い、ます寿しに辿りつきました。

しかし、食品は全くの素人。ます寿し等そんな簡単な物ではなかった。

米は、何とかなりましたが、鱒は、最初はどこの魚屋さんも売ってくれず、

相手にもされませんでしたが、通い詰めてなんとか協力店が現れ探しました。

魚屋さんも鱒寿しに合う鱒はどんな鱒がいいのか、全く分かりませんでした。

身のカスカスの物から脂でギトギト物や、身が白ポイ物、真っ赤な物等色々

あり、一番最適な鱒の身を見つけても、魚屋は何故か売ってくれない。

寿しで一番大事な物は『酢』です。

大企業はどこも『酢』を売ってくれず、地元の酢屋さんと研究を重ねて2年で

なんとか納得出来る酢に辿り着きました」

「ところで、なぜ平らなのか聞いていませんがーー」と聞くと、

「そうでしたね。呉羽山を境に源さんは呉東、呉西は平家の平らすし本舗が

売って行く思いから付けました。呉羽山を挟んで、源氏と平家の戦いです。

そのため、源さんの鱒すしは丸い箱に入り、丸く固めた鱒をスライスして

寿司飯の上に載せています。平らのます寿しは四角い箱に入り、鱒の上に

寿司飯を置くため、寿司飯を鱒が包んだ形になりました。

また、源さんはオートメーション工場で作られますが、平らは一つ一つ

手作りです」

私は、今まで平らのます寿しを食べた事はなかったのですが、食べてみて

砺波平野のお米を、赤オレンジ色の鱒がスポリ包むます寿しは、砺波山居村の

四季のを感じさせる広がりのある味で、いっぺんにファンになりました。

 

 

 

 

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