秋が真っ盛りですね。
芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋、そして何でも美味しくなる食欲の秋、
さつまいも、きのこ、カボチャ、秋刀魚、カキ等沢山ありますが貴方は
何が好きですか?
私は、ホクホクの焼き芋で、特にチョット焦げて固くなった所は、さつま芋の
臭いと食感がたまりません。今日はさつまいもの話だはなく、味もよく似た
栗の話です。
栗は大昔から食べられていて、小矢部市の縄文時代の桜町遺跡からも、
大量に出土しています。専門家によると栗を栽培する栗園を持っていたと。
そこで、栗の詳しい話を聞きに小矢部市にある、宮島栗園へ行きました。
広い駐車場には車が2台で、1人の中年の女性は栗拾い、もう1人の中年の
男性は駐車場の周りの銀杏を拾っていました。
その男性は「平日は誰もいませんよ。土日は栗の販売だけしてるみたいです。
販売事務所へ行ってみましょう」と言われて事務所の前に立つと、
宮島栗園のお知らせが貼ってありました。
内容は、昭和52年度から始めてきた、栗園事業も組合員の高齢化と、
後継者不足と毎年の動物(イノシシ)や台風雪害のため、継続困難となり本年度
にて栗園事業は終了致しますと。
中年の男性は「開園当初は、この広い駐車場が何時もいっぱいで、賑わって
いましたがアイソンナイです」と寂しく言いました。
園内を進むと雑草が生い茂り、枝の折れた栗の木もあり、男性は「枝の剪定を
しないと、大きく美味しい栗が育ちません。雑草はキレイに刈り取り、
肥料をたっぷりやらなければならず、若い人は出来ても高齢者には無理」と
残念そうに言いました。
暗い話で終わりたくないので、栗料理について奥様方に聞くと、
ほとんどの奥様方は『栗ご飯』と答えますが、その他はほとんど知らないと
言う事なので、ニュージランドで永く生活された田中さんに聞くと「栗スープ
が日常的に出て来て、街のレストランでもメニューに載っています。
作り方は簡単で、栗を煮て殻を剥き、裏漉して牛乳で伸ばし、後は塩コショウ
で味付けします。渋皮も一緒に入れると大人の味になります」
私は大人の味のマロンより、大人のロマンの方がいいなぁーー。