
日本中が、桜色に染まっています。
4月4日に氷見市の割烹民宿『潮の美』へ、私の姉妹と妻と4人で宿泊して
新鮮で美味しい魚を食べて来ました。
5日は、桜のトンネルだ有名な、穴水の能登鹿島駅へ行きましたが、
桜は蕾で残念な事に、蕾のトンネルでした。
その後、中高年の女性が多いので、七尾市の『花嫁のれん館』へ行きました。
花嫁のれんは、幕末から明治時代にかけて、加賀藩の領地である能登、加賀、
越中で始まり、最近はかなり少なくなりましたが続いています。
花嫁は嫁入りの際、玄関で両家の水を合わせて土器に注ぎ、花嫁が飲んだ後
その場で割ります。その後、実家の家紋の入った花のれんをくぐり嫁ぎ先の
家に入り、仏間の前には嫁ぎ先ののれんがかけられていて、
そこをくぐってその家の仏壇にお参りして、結婚式が始まります。
花嫁のれんはその後、タンスに仕舞われ、一生に一度だけ使われる婚礼道具
です。そんな花嫁のれんが、明治、大正、昭和の時代ごとに展示されて
いるのが『花嫁のれん館』です。
ガイドの瀬川さんは「婚礼に日に、嫁ぎ先の玄関に実家ののれんをくぐり
家に入り、仏間の前にかけられている、嫁ぎ先ののれんをくぐると、二度と
実家に帰る事が出来ない結界ののれんで、花嫁に結婚の覚悟を促していた。
今は、合わせ水も無く、土器を玄関で割る事も無く、結界ののれんをくぐる事
も無くなった。結婚式は簡単と楽が主流になり、その分、離婚も簡単で楽に
なり増えている」
花嫁のれんを見ていると、昔の親は子供が沢山いたにもかかわらず、
高価な、婚礼家具や着物を持たせ、一生に一度の花のれんを飾った。
私の妻は、私が高校時代から砺波市の教会に通っていた為、教会方式で結婚式
を挙げました。しかし親戚のうるさい爺じが「三三九度も、仏壇参り無い
結婚式は認めない」言われて、我妻はウエデングドレスで仏壇参りをした為、
近所では大変な評判になりました。(笑)
七尾市で、4月29日から5月8日まで『花嫁のれん展』が開催されます。
一本杉通りの商店街や民家の前に約60本の、花嫁のれんが展示されます。