先日、知人から「石動高校のグランドで市内の中学野球選手が、
軟式ボールではなく硬式ボールで練習試合をしている」と連絡があり、
不思議に思い取材して来ました。
グランドへ行くと、真っ白なユニホームの石動、大谷、津沢、蟹谷中学の
3年生の野球選手9人と、高商、龍谷、石動高校のユニホームの選手9人が
練習試合をしていました。
試合は最終回で、4対4の同点で先輩コーチからは「もし中学生に負けたら
お仕置きは厳しいぞ!」と言われて、高校3年チームは奮起して
ランニングホームランで決着をつけました。
なぜ中学3年生が、硬式ボールで練習試合をするのか分からず関係者に
聞きました。コーチの松田さんは「中学3年生は、夏の大会が終わると
後は何にもなくなります。それでは勿体無いので、後には硬式野球が
続くという事で、硬式ボールに早く慣れてもらう為にやっています。
それと,どこの高校野球チームも少子化のため選手集めが大変で、
早く良い選手を確保したい想いもあります。
11月3日から11月21日まで、富山県少年硬式野球大会東西ブロック
リーグ大会が始まり、11月23日から12月5まで、富山県選手権大会が
続きます。この大会で沢山の有名選手やコーチが育っています。
今年、巨人に2位指名になった山田竜星君と、高商のキャプテンで甲子園3回
出場の中村昴央が、同級生で対戦した時、山田君のボールが余りにも速く、
全く手が出ず、又、キャッチァーは捕球すると手が痺れて、誰もキャッチァー
をやりたがらなかったと言う逸話が残っています。
この大会を始めた山本君は「平成13年に、中学生の野球をする生徒が年々
少なくなっていて、高校へ行って硬式野球をするより、少しでも早く
硬式ボールに慣れてもらう為に、小矢部、福岡、砺波で野球教室を始めて、
中学の軟式ボールから高校の硬式ボールへの橋渡しです。
こんな事をしているのは、全国で富山県だけだと思います」
私に息子がいたら絶対野球をさせるつもりでしたが、娘が2人で出来ず
孫に男の子3人いますが、誰も野球をやっていません。
本当に世の中は、思い通りにはなりませんね。